耐震天井工事

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一般の天井は、建物の躯体から吊り下げられており、地震時にはブランコのように揺れて壁などに衝突します。結果、天井端部から破損し、最悪の場合には落下してしまいます。
「耐震天井」は、クリップなどの部材の強度を高め、ブレース(斜め補強材、振れ止め)を設置し、さらに、壁との間に適切なクリアランス(隙間)を設けることで壊れにくい天井としています。

天井落下対策のポイント

以下の3つのポイント全てを行うことが重要です。

天井脱落のメカニズム

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建物の多くが「吊り天井」構造を採用しています。

天井裏には空調・照明・換気などの設備があります。また、断熱・遮音・吸音材なども組み込まれています。これらを収容し、その性能を維持・保持するために「つり天井」構造が採用されているのです。

「つり天井」は、天井裏のコンクリート部に金属製のボルトを装着し、ハンガー・野縁受け・クリップ・野縁などを組み合わせて格子状の骨組みを作り、表面を石膏ボードなどで仕上げた構造となっています。

ショッピングモールや工場などの大規模空間を持つ施設をはじめ、多くの建物が「つり天井」構造となっています。

地震時には吊り天井はどんな動きをするのか?

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天井の重さは一般的に1平方メートルあたり7~60kgほどで、500㎡の広い天井では全体で3.5~30トン位の重量にもなります。

地震時にはそれがブランコのように揺れ動きます。各部材に不規則な力がかかって変形したり、端部が建物本体や壁などに衝突します。

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壁と衝突して端部から崩壊します。

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耐震対策を施していない天井は、壁に衝突した衝撃で天井の端部から壊れ、落下してしまいます。

また、揺れや衝撃で各部材が変形し、結合部分が外れてしまうこともあります。

耐震天井へとすることで、通常の吊り天井よりも崩壊を軽減することが可能です。

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一般の天井は、建物の躯体から吊り下げられており、地震時にはブランコのように揺れて壁などに衝突します。結果、天井端部から破損し、最悪の場合には落下してしまいます。
「耐震天井」は、クリップなどの部材の強度を高め、ブレース(斜め補強材、振れ止め)を設置し、さらに、壁との間に適切なクリアランス(隙間)を設けることで壊れにくい天井としています。